虹の足元には、宝の壷が埋まっている・・・・。
そんな言い伝えを皆さん聞いたことがおありだと思います。
平安時代には、虹の立ったところに市を立てたそうです。
虹を見たときって、誰でも幸せで清々しい気持ちになって、
ヨッシ、今日はついてるぞ!と思えるものです。
平安時代の人も、そんな虹の立った所で商いすれば、
きっと商売もうまくいくと考えたのでしょうね。
でも、誰かの目撃情報を頼りに、気まぐれな虹に振り回されていたのかなぁ・・・。
そんな姿を想像すると、なんだかおかしくなってきます。
でも虹の足元って、そんなにはっきり見ることができるものなんでしょうか?
私も虹を見たことは多々あれど、その足はいつも地のはるか上でぼやけているか、
風景の中に隠れているかでした。
実際にそれを見るまでは、虹の足は私にとって幽霊の足みたいなものでした。
(一般的には直接地面に接することなく、ぼやけている。
なかには、実際に足のあるものもいるという話は聞くが、私はまだ見たことがない。)
ところが、去年のある夏の朝、浦添市内の海が見える丘の上から、
念願の虹の足を見ることができたのです!
その丘は高い崖になっていて、ずっと下まで森が続いています。
その先はいくつかの丘に囲まれた盆地になっていて、住宅地が広がっています。
その中のある民家の前の小さな空き地の草の上から、
虹が大きく立ち上がっていたのです!
まるで絵本の挿絵のような光景でした。
もちろん遠く離れた高台から見ているので、
地面の上何センチから足が出ているかまではわかりません。
でも、そこまで下りて行って、「ここです!ここに
宝の壷が埋まっています!」
と自信を持って指させるくらいはっきりと見えていたのです。
一昨日の朝、雨が降っていたので傘をさしてウォーキングに出かけました。
なんとなく気が向いて,その丘まで登ってみました。
雨も小止みになり、もしかして又あの場所で虹の足が見れないかな、
と期待しながらしばらく下を眺めていました。
あきらめてもう帰ろうかと、ふと左上のほうに目をやると、
白い雲をバックに空高く虹が架かっているではありませんか!
そしてその虹のアーチをなぞっていくと、途中から消えてはいるものの、
その着地点は、以前に見たあの場所のあたりです!
もしかしたら、そこは虹の立ちやすい条件が整っている場所なのかもしれません。
逆に言えば、条件さえそろえば同じところに虹が立つ、ということになります。
そうなると、その場所が市場として定着していくということもあり得るのでは・・・・。
ん~、これって虹と市に関する民俗学の新説?)
あの土地を買って住んだら、
朝起きて窓を開けると、庭の芝生から虹の足が天に向かって生えている・・・・、
な~んてことが起こるのでしょうか?