夏の思い出
夏のある夕方のことです。
私は新都心のはずれの、とある公園でお弁当を食べていました。
夏休みなのでしょう。
数人の小学生の男の子たちが、水飲み場の蛇口を押さえ、
噴水のように水をさかんに噴き上げさせて遊んでいました。
歓声を上げて噴水の下に飛び込んだりして、みんなもうビショビショです。
おりしも、省エネやもったいないが声高に叫ばれているご時勢、
ま、ここは大人として一言注意せねばと思い、近寄って行きました。
見ると、少年たちは西日を背に受け、虹を作ってはしゃいでいるのでした。
何だかとても懐かしく嬉しくなって、
気がつけば私は、一緒になってかわいい虹を見て笑っていたのです。
子供たちが去った後・・・・、
緑の小さな公園では、ぬれた散歩道や青草の上を、
涼しい風が吹いていました。
(あのとき・・・・、ホントは私もちょっとやってみたかったのです。)
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